国民栄誉賞の日

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9月5日は、国民栄誉賞の日です。

1977年（昭和52年）のこの日に、王貞治選手が、日本初の国民栄誉賞を受賞したことにちなんでいます。王選手は2日前の9月3日に通算ホームラン数756本の、当時の世界最高記録を達成しています。

国民栄誉賞は、1977年8月に定められた国民栄誉賞表彰規程に基づいて授与される、日本の内閣総理大臣表彰のひとつ。その目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」です。

内閣総理大臣や政権による表彰としては、それまでも「内閣総理大臣顕彰」がありましたが、対象が限定されていて、プロスポーツ選手への表彰は困難でした。そこで当時の首相である福田赳夫氏が、通算本塁打の世界記録更新が間近だった王選手への表彰に、と発案したのがこの国民栄誉賞だったのです。

現在ではスポーツ選手だけでなく、作曲家や俳優、歌手や漫画家、映画監督や冒険家などさまざまなジャンルの人たちが受賞している国民栄誉賞ですが、そのはじまりはまさに、"王選手のための賞"だったのですね。